先日ウィーンに住む友人のバーテンダー、Mo Kaba氏から「Falernum」というお酒が届きました。このお酒は19世紀から20世紀初頭にかけて主にバルバドスやジャマイカなどのカリブ諸島で飲まれていたお酒だそうです。ダークラムをベースに生姜やシナモン、トンカ豆、カルダモン等の各種スパイスを混ぜて作られています。 そのまま飲むととってもエキゾチックな味がして美味しいです。あることがきっかけで日本では入手が困難なこのお酒の事を知り、Mo氏に相談したところドイツやオーストリアでは非常にポピュラーでしかも彼は自分で作っているとのことでした。作り方も教えてくれたのですがまずはサンプルを送ってくれると言ってくれて遥々ウィーンから東京にやってきました。あわせてMo氏が教えてくれたカクテルが「Corn’n’Oil」です。文献を調べるとおそらくはさかのぼる事、禁酒法時代に飲まれていたらしいのですが作者などは解明されていないちょっぴりミステリアスなカクテルです。指定のレシピで作って飲んでみましたが、甘酸っぱくスパイシーな味わいと、エロティックな香りでなんとも美味しいカクテルで、どことなくスパイシーな梅酒にも似ています。日増しに秋の気配を感じるこの季節、去り行く夏の夜とともに是非いっしょにどうぞ。
写真は出始めたばかりの千葉産の茹で落花生です。生の落花生を塩で茹でること10分（圧力鍋で）、ぱんぱんに詰まった実入りの良い落花生です。不定期ですがこの時期ご用意があります。是非！
『Corn’n’Oil』
Gosling’s Black Seal Rum
Mo San Made Falernum
Fresh Lime Juice
Simple Syrup
Bitters
Cheers!! Mo San.